| 貞祥寺は前山城主伴野貞祥により大永元年(1521)に開基された曹洞宗の古刹です。開山は貞祥の叔父節香徳忠で、現在でも七堂伽藍を整え、さらに末寺12カ寺をも持つ大寺です。
けれどもこの三重塔は、上にも記したように、もともと神光寺の三重塔で、明治3年(1870)この地へ移築されたのです。
その神光寺は天長3年慈覚大師の開基といわれ、かの武田信玄が厚く帰依した諏訪神社の別当であり、佐久地方南部の一大霊場として繁栄していましが、明治の廃仏毀釈で廃寺となり、今は伽藍の礎石等が往時を偲ばせているにとどまります。
私が訪れたこの日、貞祥寺にはじつに良い空気感が漂い、惣門越しに山門をねらったこの画にも、そんな空気感が感じられれば…と掲載してみました。
また、惣門に至る参道には、苔が一面に密生しており、まるで京都の苔寺を思わせる雰囲気でした。
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