りんごの成分
りんごはその殆ど(84.9%)が水分で、残りの約15%に下記の成分が含まれています(100gあたり)。
●炭 水 化 物=14.6g
食 物 繊 維=1.5g
  不水溶性繊維=1.2g
  水溶性繊維=0.3g
●タンパク質=0.2g
●灰   分=0.2g
●脂   質=0.1g
●カ リ ウ ム=110mg
●リ   ン=10mg
●ビタミンC=4mg(ビタミンCは酸化型と還元型を合わせて10mg以上含まれています)
●カルシウム=3mg
●マグネシウム=3mg
●カ ロ チ ン=21μg   資料:「五訂日本食品標準成分表」より

エピカテキン
リンゴポリフェノール中の1成分。お茶などにも含まれていますが、りんごのエピカテキンはお茶の単量体と違い、りんご独特の多量体のため、抗酸化作用が強いとされています。
※抗酸化作用とは
本来、人体内で抗酸化物質のSOD物質が作られていますが、年齢とともにそれが減少し、次第に活性酸素が体内で猛威を振るいます。その結果「ガン」「心筋梗塞」「動脈硬化」等様々な病気や疾患を引き起こすのです。しかし、その活性酸素から身を守ってくれるのが抗酸化物質であり、その作用が抗酸化作用です。

ケルセチン
ケルセチンはフラボノイドの一種で、黄色の色素成分。肝臓での脂肪代謝を高め、脂肪燃焼をアップさせます。消化管で脂肪と結合し脂肪の吸収を抑制するため「体脂肪」を減らす効果も期待できます。
またケルセチンは、くしゃみ・涙目・鼻のかゆみ・そしてその他のアレルギー反応の原因であるヒスタミンの放出を制御し、炎症性細胞の放出や喘息、アレルギー状態等のようなその他の病因となる物質をも制御する事が判明しています。
さらに最近では、ケルセチンはガン予防にも効果があることが確認されました。

食物繊維
食物繊維は「人間の消化酵素で消化されない食物中のすべての成分(高分子化合物)」と定義されていて、水溶性と非水溶性があり、非水溶性をさらに低分子と高分子のものに分けている。
水溶性植物繊維=セルロース、ヘミセルロース、リグニン、寒天・・等
非水溶性高分子=ペクチン、グルコマンナン、アルギン酸ナトリウム・・等
非水溶性低分子=キチン・・等

セルロース
植物に含まれる繊維質(→食物繊維)。
人間が材木や紙を食用に出来ないのは、その主成分であるセルロースを分解する酵素を持っていないためです。セルロースは糖が鎖状につながったもので、ヤギなどは胃の中にその分解酵素を持っているため、紙でも食用の糖として栄養にしてしまいます。
◆効果◆
食物の消化管内の滞留時間を短縮させる(→大腸ガン予防に有効)
腸管内で胆汁酸や重金属類を吸着し排泄する

ソルビトール
ナシなどの果実類(りんごの蜜の部分)に含まれ、グルコースを還元した糖アルコールです。
一般的にはブドウ糖から合成され、砂糖の約60%の甘味度をもち、口中で溶解するときの吸熱によりさわやかな冷感を与えます。
ソルビトールは
加熱により褐変を起こさない
微生物に利用されにくい
アルコール発酵を受けない
蛋白質を安定化する
脂質の酸化を防止する
デンプンの老化を防ぐ
保湿性がある
・・など、砂糖にはない特性をもっていることから甘味料以外にも品質保持剤、チューインガム軟化剤としても使用されています。

フラボノイド
植物中に含まれる抗酸化物質を一般的に「フラボノイド」と呼びます。今世紀初頭に発見され、当初フラボノイドはビタミンと考えられ、1950年頃、研究者達がフラボノイドには栄養素の特性がないと結論を出すまでビタミンPと呼ばれていました。
現在では、抗酸化物質として活性酸化から私達を守る・・いわゆる「老化防止」成分としてだけでなく、動脈硬化の予防、心臓病・脳卒中の抑制、発ガンの抑制など、多くの機能や効用が確認されています。
因みに、りんごに含まれているフラボノイド群はフラボノール、カテキン(フラボノール)、プロアントシアニディン、ケルセチン等です。

プロトペクチン
ペクチンには水溶性と不溶性があり、細胞壁にセルロースを包む層として存在するプロトペクチンは水に溶けません。未熟な果物の中にあるペクチン質は水に溶けませんが、果物が熟してくると水溶性に変わります。

ペクチン
植物の細胞壁の構成成分として、セルロース等他の成分と結合して、植物細胞をつなぎ合わせる「セメント」の働きをしている天然の多糖類です。
量的な違いはあるものの、あらゆる果物や野菜に含まれ、りんごの場合は100gあたり0.4〜1.3gのペクチン含有量があるそうです。
ペクチンには整腸作用があり、下痢や便秘を予防する効果があります。また血液中のコレステロール、なかでも悪玉と呼ばれているLDLを下げる働きもあり、動脈硬化や心筋梗塞、糖尿病にもよい効果を上げると言われ注目を集めています。また、りんごを摂取する事によって有用菌が増殖し、有害菌が減少する効果も明らかになりました(※参照)。

ヘミセルロース
植物細胞壁を構成する成分のうち、セルロースペクチン質以外のもので、ペクチンを包む層として存在し、細胞壁の構成・維持に役立っています。
米ぬか、小麦ふすま、とうもろこし外皮など、穀類の外皮の細胞壁に多く含まれており、キシラン、マンナン、ガラクタンなどの糖から構成されます。

ポリフェノール
(リンゴポリフェノール)
ポリフェノールは植物の色素や苦味の成分で、約4,000種類あると言われています。中でも、リンゴポリフェノールは、他の植物ポリフェノールより苦味が少なく、水溶性のため、食品への利用がされています。
りんごを切ってしばらくおくと、茶色に変色してしまいます。これはポリフェノールによるものです。
リンゴポリフェノールは、これまで
●食品の日持ち向上や色素の退色防止といった品質保持機能
●消臭効果
●虫歯予防機能
●抗アレルギー効果
●メラニン生成抑制機能
●脂肪の吸収を抑制効果
●悪玉コレステロール低減効果
・・など、多くの機能や効用が確認されています。
リンゴポリフェノールは果皮に多く含まれ、その量は果肉に含まれるそれの約4倍と言われています。りんごを食べる時には「皮ごと丸かじり」が良いようです。
また、中でもエピカテキンは抗酸化物質として最近注目されています。